> 雑誌・出版情報 > BACK 9 WEB
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 12/4号
2007/11/22更新
賞金王争いの最中、シード権獲得賞金が
女高男低に。お金が語るツアーの格差

 国内ツアーの賞金王、賞金女王争いは大詰めを迎えている。女子は上田桃子で確定したが、男子は谷口徹と片山晋呉の雌雄が決するのはまだ先になる。ツアーの規模を物語る賞金レースのあれこれを探ってみた。

 国内女子ツアーの賞金女王争いは、上田が1億6000万円近い額にまで賞金を上積みし、史上最年少クイーンを決めた。

 あとは、昨年大山志保が記録した史上最多の1億6629万円の記録に届くか、ということか。ちなみに、従来の2位は不動裕理が2003年に記録した1億4932万円余。

 女子ツアーの賞金総額は宮里藍がプロ転向した03年以降、年々拡大し、今季は36試合で28億7820万円、史上最大規模となった。

 上田の記録は、急拡大したツアーの象徴といえそう。

 もうひとつ、賞金額の盛況ぶりを象徴するのが、史上初、1億円プレーヤーが3人(上田、横峯さくら、ジョン・ミジョン)誕生したことだ。

 これまでは2人が最高(06年まで3年連続)だった。

 初の1億円プレーヤーとなったのは00年の不動。それが今では、賞金女王の1億円超えは当然の時代となった。

 一方の男子だが、先週まで1億円超は谷口と片山の2人のみ。

 目下賞金トップの谷口は1億5000万を超え、本人が冗談まじりに「桃子ちゃんに抜かれないように頑張らないと」と語っていたが、2試合を残した現状ではあるものの、何と冗談ではなくなってしまった。

 過去には、03年、04年と連続して、賞金額で女王の後塵を拝したことがある。

 今季も、ツアー賞金総額が女子よりわずか1億5000万円程度上回る30億2000万円にまで縮小しただけに、男女逆転の可能性は大いにあったのだ。

 ちなみに、上田の周辺では賞金王との額の比較は話題になることはないそうだ。

「第一、出場試合数が違いますから。それよりも、清水重憲キャディが谷口プロと上田の両方の帯同キャディを務める関係で、上田も谷口プロを応援していたようです」とのことである。

 もうひとつ、シード権争いの額でも、今季は女子ツアーの拡大ぶりが見てとれる。

 基本的に女子は50位、男子は70位まで翌年シードが与えられる。

 昨年実績では、女子のシード獲得ラインは1375万円、一方の男子は1473万円と100万円ほど男子が上回っていた。

 ところが、今季は女子が1500万円台、男子は1000万円台で落ち着きそうな情勢。そうなれば、初の男女逆転現象だ

 女子と比べても旗色が悪いこのところの男子ツアーだが、言うまでもなく、米ツアーと比較すると、彼我ではまったく太刀打ちできない差がついている。

 賞金王(タイガー・ウッズの約12億円)の話はおくとして、例えば今季65位の今田竜二の獲得額は141万ドル余(約1億5600万円)だから国内ツアーなら賞金トップだ。

 同105位の丸山茂樹でも、賞金額は95万ドル余(1億円余)だから国内なら3位。

 いわゆる準シード圏の149位に終わった丸山大輔でも、50万ドル弱(5500万円)で国内10位に当たる。

 一方、女子ツアーで17位の宮里藍の獲得額は約78万8000ドル(約8720万円)で国内では4位相当となる。

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト

ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です