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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 11/21号
2006/11/7更新
07年は感性に訴えるクラブが増加。
大手メーカーが相次いで発売のワケ

 ブリヂストンとミズノの2社が相次いでドライバーのフラッグシップモデルを発表した。両社が新たな開発テーマとして掲げたのは、物理的な性能である飛距離に加えて、プレーヤーの感性を満足させること。これはどうやら偶然の一致ではなさそうだ。大手メーカーの≪感性≫に訴える戦略に迫った。


MPクラフト425(右)と5タイプのヘッドのXドライブ(左)

 R&Aの適合ドライバーヘッドリストを見れば、メーカーがどんなクラブを開発しようとしているのか事前におおよそつかめるようになった。しかし、今回、予想しづらかったのがブリヂストンのツアーステージXドライブだ。

 これまで同シリーズは、モデルチェンジのたびにより大型のヘッドを投入してきた。次期モデルは460ccと予想するのは自然だったが、R&Aのリストには同じソールデザインで大きさ、形の異なるヘッドが何種類も掲載されており、また、実際に選手が使っているヘッドも様々で、いろいろな憶測を呼んでいた。

 そして、ついに発表されたXドライブは、いきなり5タイプのヘッドで登場した。460cc(丸型、洋梨型)、430cc(丸型、洋梨型)、410cc(丸型)の5タイプのヘッドは見た目も違えば、弾道も異なる。

 これには、多くの契約プロを抱える同社ならではの事情と見る向きもある。いまだに365ccを使う宮本勝昌はじめ個性豊かで好みも違う選手全員を満足させるには、あらかじめ数種類のヘッドを用意しておかないと対応しきれないというわけだ。

 契約選手対策という意味では、「無理をして選手をひきとめてもしょうがない。いいものを提供すれば信頼してもらえる」(ブリヂストンスポーツ広報室長・嶋崎平人氏)と、選手契約との関連性は明快に否定する。

 しかし、ライバル社のドライバーをバッグに入れた看板選手の流出や、カタログ落ちした旧モデルの使用といった販売にマイナスになるような事態の回避につながることは確かだろう。

 もちろん、最大の恩恵を受けるのは一般アマチュアプレーヤーだ。細工がしやすい軟鉄アイアンに対して、チタンドライバーの場合はリシャフトやウェート調整程度しかできないため、我慢を強いられていたり、古いクラブを替えられなかったりするユーザーも多いが、このXドライブならば選択の幅がぐっと広がることになる。

 一方、ミズノのフラッグシップはMPクラフト425としてフルモデルチェンジされた。数値に表れない性能として重視されているのは打感と顔だ。従来モデルのコンポジットからフルチタンに変更されたほか、ヘッド形状は同一だが3種類のライ角(56.5度、58度、59.5度)を選べるようにしたのが特徴だ。

「ライ角を変えることで弾道の違いも出ますが、それより顔の印象が変わることの方が大きいです。プレーヤーの好みに合わせ、つかまりやすい顔、つかまりにくい顔を作ることで、思い切って振り抜くことができ、その結果飛距離アップさせるねらいがあります」(ミズノ広報宣伝課/西田維作氏)

 MPクラフト425は、ホーゼル部分に鍛造1ピースパーツを使用しており、さらに±1.5度程度のライ角調整が可能で、専門のクラフトマンによるプロ並みにきめ細かいフィッティングサービスも受けられる。

「一つのヘッドでできること、クラブができあがってからもできることを考えました」(西田氏)。ミズノに対し、最初から5タイプのヘッドを作り分けるブリヂストン、それぞれお家の事情の違いもあるが、プレーヤーの微妙な感性に応えるクラブ作りという考え方は共通している。

 近年、リシャフトブームにのってクラブメーカーが仕掛けたのはカスタムシャフト。ディアマナやツアーAD、ランバックスといったリシャフト市場で人気のシャフトをカスタム品として用意することでクラブの付加価値を高めたが、それもいまや標準仕様の一部といえるほど一般化した。

 ブリヂストン、ミズノのほか、キャロウェイが開発中のFT-iにもドロー、ストレート、フェードの3タイプのヘッドが用意されているようで、シャフトの次はヘッドのカスタムが一つの流れとなりそうだ。

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