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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 1/3号
2006/12/21更新
05年のマスターズに出られなかったモンゴメリー
香港OP優勝でワールドランク上位に返り咲き

 タイガー・ウッズがホスト役を務める先のターゲットワールドチャレンジで、L・ドナルドが優勝。2位にはD・クラーク、3位タイにはM・キャンベル、P・ハリントンとアメリカで開催された試合とは思えないほど欧州勢が大活躍した。それには、理由がある。この時期、もっとも欧州ツアーのプレーヤーたちが気にするのは、ワールドランキングだからだ。


05年欧州ツアーの賞金王

 06年のメジャーやWGCの試合などの出場資格の一つに、ワールドランキングがある。例えばマスターズは、年末時点のワールドランキングトップ50が自動的に招待状を獲得することになる。

 米ツアーでは05年の賞金ランキングトップ40までが招待されるため、すでにこの枠で出場権をモノにしている丸山茂樹は、先のターゲットワールドに出場する必要がない(?)のだが、欧州ツアーを主戦場にしているプレーヤーにとってはこの時期、強いプレーヤーが集まる試合に出て、ワールドランキングのポイントを少しでも稼いでおく必要がある。

 そうした中で、注目を集めたのがC・モンゴメリーで、先のUBS香港オープンに優勝してワールドランキングのトップ10に復活したからだ。

「今年スタートしたときの目標はトップ25に入ることだった。この目標を達成したこと自体、自分にとって凄いことだが、トップ10に入るなんて思ってもみなかった」

 それもそのはず、モンゴメリーは04年末にトップ50から脱落して、05年のマスターズに出場できなかった。マスターズには3月下旬の段階でのワールドランキングトップ50という出場枠があるのだが、モンゴメリーはその枠に入るために、春はアジアなどを転戦していた。

 そのためマスターズでは、「なぜ、日本の片山を特別枠で招待して、モンゴメリーを招待しないのか?」という質問が記者から出たほど。それだけに、余計、モンゴメリーのトップ10入りが注目されたといえるのだろう。

 ワールドランキングというのは、過去2年間の獲得ポイントを出場試合数で割ったものをランキングにしたもの。

 例えばメジャーでは、優勝者に50ポイント(2位が30ポイント、3位が20ポイント……)が与えられ、優勝してから13週間はそのポイントが2倍になり、以降14週目から1.75倍、26週目から1.5倍と減ってゆき、1年後に1倍、2年後に0となる仕組みだ。

 通常の米ツアーでは、優勝者は最低12ポイント、日本のツアーでは最低8ポイント獲得することが出来るが、強いプレーヤーが多く出場する試合だと、若干その獲得ポイント数が変わってくる。

 そんなシステムのために、大きな試合で優勝すれば、ランキングは一気に上がるし、一度上げたランキングは、ゆっくりとしか下がって行かないと言えるだろう。

 だからこそ、今の時期、ランキングを上げようと欧州ツアーのプレーヤーたちが頑張る一方、ランキング上位を確保したプロたちは、完璧なオフシーズンになるという訳だ。

 04年はワールドランキングの王座をV・シンに奪われたタイガーだが、シーズンが終わってみれば、2位のシンに7.33ポイントの大差をつけるダントツのトップ。

 大きな試合のないこの時期、どうやってもタイガーとの差を縮めることが出来ないだけに、シンやミケルソンらにすれば、試合に出る気になれず、休養に当てているようだ。いずれにしても、タイガーの王座は当分揺るぎそうにない。

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