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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 7/12
2005/7/7更新
マンダムよみうりOPで初優勝の広田悟
遅咲きプロを奮起させた片山晋呉のひと言

 先々週、国内男子ツアーでプロ初優勝を遂げた広田悟。32歳、プロ11年目の遅咲きの勝利だが、シーズン前に彼の今季中の優勝を予言していた男がいる。同期にプロ入りした片山晋呉だ。オフの合宿をともにする中で、広田の成長ぶり認めての発言だった。広田自身、優勝への大きなきっかけになったと振り返る片山に教わったこととは。


勝てるだけのことはやってきた

 今年1月、フィジカルトレーニング・コーチやトレーナーとともに、ハードなフィットネスづくりに励む片山が次のように語った。

「確かにきついトレーニングだけど、僕は全然つらいと思わない。これくらいやるのが当たり前。逆に、いい加減な努力や練習で満足する選手が多いんですよ。でも、そういった選手は考え方をちょっと変えれば、ゴルフも変わると思います。去年の1月、宮崎で初めて一緒に合宿した広田君なんかも、ちょっとアドバイスしたら一気に強くなった」

 そして、その最後に片山はきっぱりと「彼は、今年間違いなく勝ちますよ」と断言した。片山らの宮崎合宿に広田が参加したのは昨年が初めて(今年も参加)。当時、ともに用具契約していたSRIスポーツがセッティングして実現した。

 そこで広田は、いったいどんな助言を伝授されたのだろうか? 広田に話を聞くと、まず開口一番、

「えっ! 晋呉さんが、僕が勝てるって言ってたんですか? 嬉しいですね」。同期とはいえ、実績ではるかに先を行く片山に認められたことを素直に喜ぶ。

 そして、最初は「晋呉さんのアドバイスですか? いやぁ、それは教えられないな。企業秘密だから(笑い)」と、言葉を濁したが、話を進めるなかで明かしてくれた中身の一つは、それまで取り組んでいなかったフィジカルトレーニングの必要性だった。

「晋呉さんのトレーナーから、僕が目指しているスウィングに必要な筋肉とその基本的な鍛え方をびっしりと教えてもらいました。筋トレは、それまでほとんどやったことなかったので、勉強になりました」

 もう一点、しかもそれこそ今回の優勝に役に立ったと語るのがメンタル面に関するアドバイスだった。

「僕は、プレッシャーに対する不安がずっとあったんです。それで晋呉さんに聞いたら、晋呉さんも優勝争いのときはいつもプレッシャーがあるっていうんです。あんなに自信ありげに見えても、本当は僕と同じなんだって分かって安心し、それでプレッシャーを受けながら、それにどう対処したらいいのかを教えてもらいました」

 あの試合、上位陣が終盤に来て軒並みスコアを崩す中、広田ひとり堅実なプレーが続けられた裏には、片山のアドバイスが生きていたのかも知れない。

 また、片山との合宿経験を経て、広田のゴルフが変わったことについて、近くで見守ってきたSRIスポーツのプロ担当者は、「確かに昨年から、簡単に崩れない、粘り強いプレーをするようになりましたね」と急成長ぶりを証言する。

 そして、さらに「シーズン中でも、新しい用具やアマチュアが使うような易しい用具を積極的に試すようになりました。そうした姿勢も、片山プロの影響かもしれませんね」と語る。

 実際に今回も、シーズン中にもかかわらず「スリクソンI-55」という新しいアイアンを試し、それで臨んだ最初のゲームだったと証言する。

 ところで、彼の経歴を振り返ると、これまでも周囲からの刺激をきっかけにステップアップしてきた。その広田が次に狙う刺激は、海外メジャー参戦だ。

「晋呉さんと一緒にメジャーに行って、そこで晋呉さんと一緒に海外の凄いプレーヤーを間近に見てみたい」

 その目標実現のためにも、さっそく今季の賞金王戦線に名乗りを挙げるかもしれない。

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