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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 11/30
2004年更新
高校時代はゴルフ部。ハンディ0のゴルフ狂
元大リーガー、マグワイヤが目論むプロへの道
 米国の大リーガーたちの間で、もっとも関心が高いのがゴルフだ。ヤンキースで言えば、ジョー・トーレ監督は、しばしばロードに出る際、プレーヤー達がゴルフクラブを持って行くのを禁止しているし、ワールドシリーズに進出したカーディナルスは、チャーター機に15のキャディバックを載せるために、飛行機の出発が遅れたこともあった。そうしたした中で、元カーディナルスのホームラン・バッター、マーク・マグワイヤが、ゴルフのほうでプロ入りを目指しているなんていう話が、アメリカのゴルフ界で話題になっている。

 実は、7月のジョンディア・クラシックにマグワイヤは、スポンサーから出場の招待を受けていたのだが、その招待を断る際に、「ただ、出場してラウンドするだけには、出たくないんだ。もちろんプレーはしてみたいが、それは自分自身の中で戦えると判断し、その準備ができてからだ」と語っていた。

 スクラッチ・プレーヤーのマグワイヤは、5歳の時にゴルフを始め、高校でもはじめはゴルフチームで活躍していた。

「ゴルフのことは、いつも大好きなスポーツとして、常に頭の中にあった」と語るマグワイヤ。

 年齢が現在41歳で、V・シンと同じ年。技術的には、まだこれからということになると、あるいはシニアのチャンピオンズ・ツアーでのプロ入りということになる可能性もあるのだが、本人はかなり本気の様子。すでにコーチには、S・エームスやP・ヨハンソンなどを教えているデニス・シーイー氏について、みっちりとスウィングの手直しを始めているという。

 とはいえ今年ウェスタンオープンに出場したマグワイヤは82-76のスコアで、15打差でファーストカットに残れず、カルフォルニア・アマでも、75のスコアで2打差の予選落ち。「問題はボールのコントロール。パットは良いし、ボールもある程度コントロールできるけれど、プロたちのようには思いのままに曲げることができないんだ」とか。

 かつて、バスケットのマイケル・ジョーダンがPGAツアーのプロになりたいと語っていたことがあるが、ある意味では、ジョーダンとは異なり、マグワイヤの場合は、自分の現在の実力を良く知った上で、プロ入りの覚悟をひそかに固めているようにも受け取れる。

 ちょっと古くなるが、1940年代にヤンキーズの外野手だったサム・バードのように、プロツアーで6勝したほか、45年の全米プロでバイロン・ネルソンに敗れて2位になった、なんていうプレーヤーもいる。現在でも、ヒューストン・アストロズのロジャー・クレメンツ、シンシナティ・レッズのケン・グリフィ・ジュニア、アトランタ・ブレーブスのジョン・スモルツなど、野球界のゴルフ狂は少なくない。それだけに、マグワイヤがゴルフ界に転身すれば、続々あとに続くということも考えられないことではなく、それだけに注目度も高いといえるのだろう。

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