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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 11/23
2004年更新
350ヤード飛ばしても涼しい顔。忘れられてた
超大型プレーヤー、川岸良兼の「怪物」ぶり
 かつて怪物と呼ばれた川岸良兼(37)が、圧倒的飛距離でギャラリーを沸かせている。ABCチャンピオンシップでは、18番ホールのティショットで連日350ヤードのビッグドライブを放つなど魅せるゴルフで男子ツアーを盛り上げている。

------ABCの17番ホールはドライバーで打ち池に入ったが。


「若いプレーヤーにはまだ負けないよ」足
「右サイドのバンカーを越えてカート道路まで飛ぶことは考えていなかった。調子が良くて振れていたので思いのほか飛んでしまった。あそこはスプーンで打つべきでした」

------18番ホールのティショットはカメラのシャッター音でショットが乱れた?

「男性のギャラリーがカメラ付き携帯でトップからの切り返しでシャッターを押したんです」

------苦笑いをしていましたが。

「文句を言っても責任をとってもらえるわけでもなし、笑うしかなかった。それにショット自体は悪くなく、フェアウェイにいったという手応えがあった」

------しかし運悪く木の根っこにボールが留まっていた。

「見た瞬間『ああこういうストーリーなのか』と思った。でもあの時点では諦めてはいなかったですよ」

------2打目をグリーンと反対方向に打ちましたね。

「左打ちで前進することも出来たが、後方に打っても残りは9番アイアンかピッチングで打てる距離だったのでそちらを選択した。ティショットの飛距離は350ヤードだったが、風がフォローだったので自分ではそんなに飛んだとは思っていない。3日目も350ヤードだったが、確かに最終日は飛んでいた」

------90年に同コースで優勝した時(当時の大会名は『ラークカップ』)の最終日にも18番は2打目を9番アイアンでした。あのパーシモンのショットは『歴史に残るショット』と自ら言っていましたね。

「今回もあの時と同じくらい飛んでいた。自分は本気を出せば飛ぶとずっと思っていた」

------現在、ショットはほぼ完璧ということだが。

「夏頃から調子は良い。去年から体の捻りをあまり入れずにボーンという高い弾道を打つようにしてきたのが、ここにきてしっくりしてきた。とにかく振れている。振り切った球は飛んで曲がらない。今年はここまでショットが良かったがパットが悪くてスコアに繋がらなかったんです」

------最近の男子ツアーの人気低落は、大型で圧倒的強さを持つプレーヤーが不在が原因という声が多い。

「若いプレーヤーは確かに頑張っているとは思うが、悪いけれど自分から見ればたいしたことないなと感じる。実際、自分はまだ体力的にも負けない。でも体力がなくても誰でもクラブとボールの力で飛ばせる時代、これでは面白くない。自分のようなプレーヤーが頑張ればツアーも盛り上がる、今後はそれくらいの意識をもっていこうと思ってます」

 大型プレーヤー待望論が叫ばれる中、大本命がようやく浮上。男子ツアー再浮上の鍵もこの男が握っているともいえそうだ。

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