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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 10/26
2004年更新
「冷静でいられたから勝てた」、日本女子OP
女王・不動がブッチ切り優勝で3冠達成
 日本女子オープン(9月30日~10月3日・広島CC八本松コース)は、不動裕理が8アンダーで回り、2位タイの横峯さくらと肥後かおりに11打の大差をつけて念願の初タイトルを獲得。LPGA選手権と日本女子プロに続いて3冠を達成した。今季6勝目ですでに賞金も1億円を突破。難コースと言われ、宮里藍が予選落ちするなど、プロの多くが苦戦を強いられたなかで、ただ1人アンダーパーで回った不動に、勝因を聞いた。

------最終日は5バーディノーボギーのベストスコアでした。


自分を見ているもう一人の自分がいました
不動 スムーズに行き過ぎて私自身もビックリです。会心のゴルフでした。この難しいコースでノーボギーは自信になります。

------これで3冠達成ですね。

不動 肥後さんに続いたって感じです。

------アンダーパーは不動プロだけ。

不動 真っ赤(ボード上のアンダーの色)でしたね。入れ込まないようにカッカしないようにしてました。プレーしている自分と、それをもう1人の自分がいるという感じでした。

------そのくらい冷静だった?

不動 そうですね。2日目後半まではこのコースは距離が長いから、ちょっとでも飛ばして短いアイアンで2打目を打ちたい、ラフに入れたくない、などと思っていたのが、なくなったんです。グリーンに乗せるだけでいいという気持ちになったら力が抜けました。

------初めて出場した女子オープンは高校3年生のとき。

不動 全然覚えていません。プロの中に混じって緊張していたと思う。自分のことで精一杯だったんじゃないですかね。

------不動プロにとっての女子オープンとは?

不動 今年の中では一番難しかった。そんな大会で勝てたことがうれしいですね。もちろん毎年難しいのですが、調子がよくないとダメだし、運も必要。調子と実力と運がそろって、初めて勝てるのではないでしょうか。

------ボールをナイキに換えていましたね。

不動 ボールが上がりづらかったのでミヤギテレビ杯から換えました。ドライバーにフィットしてないと思ったからです。

------パターはスワンネックからL字型に?

不動 L字はヘッドが小さくて私には構えやすいです。アイアンみたいに芯を外すと距離が出ませんけど。2ボールタイプは全然合わない。まったく使う気になりません。

------今後の目標は?

不動 日本女子オープンに勝ちたいと口に出したら、それが叶ったので、最終戦(LPGA選手権)も欲張り(勝ち)たいです。

 今大会テレビのレポーターとして3日目と最終日の不動のラウンドについた森口祐子も不動の強さに感動を覚えたという。

「不動さんは本当に大きくなりました。技術の高さはもちろんですが、最終日、呂曉娟選手とのラウンドで、呂さんはスコアを崩していく一方。難コースで集中力を保ちながら、その呂さんを励ますことも忘れない。不動さんの強さを思い知らされました」と振り返る。

 シード権をかけてドライバーをブン回している横峯さくらについていたギャラリーも、ついつい不動のピンを攻め続けるアグレッシブなゴルフに目を奪われて、不動の組から離れられなくなったファンもいた。

「冷静だったから勝てた」と、平然と言ってのけた不動は、今大会を制して、あらためて女子ツアー最強を証明した。

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