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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 7/13号
2004年更新
「ギャラリーがフィルを応援するのは当然」
全米OP2勝目の余裕? グーセン喜びの声
 今年の全米オープンは、全米で絶大な人気を誇るフィル・ミケルソンに優勝の期待がかかる中、南ア出身のレティーフ・グーセンが勝利をもぎ取った。米ツアーで4勝目だが、うち2回が全米オープンということに。01年にサザンヒルズで行われた全米オープンでは、最終日最終ホールで3パットし、翌日のプレーオフで優勝したのだが、今回はすんなり72ホール目で勝利を飾った。そんなグーセンの喜びの声をお届けしよう。

------2度目の全米オープン優勝を果たした気分は?

「1勝目は自分自身を誇らしく思いましたが、2勝できたなんて信じられない。優勝を競り合うのは、たぶんアーニー(エルス)か、フィル(ミケルソン)だと思ってましたが、最終的にはフィルになりました」

------同郷のエルスと同組だったことも功を奏した?

「そう思います。アーニーとは14歳のときに知り合って以来、21年間の付き合いです。先日もイングランドからアメリカへ彼と一緒に来たんです。快適な“アーニー・エルス航空”(プライベートジェット)に乗ってね(笑)。最終日は良き友と一緒に回れて、よかった」

------勝利は自分のモノだと思ったのは、いつ?

「17番ティに来たとき、17番グリーン上でフィルがパーパットを外したのが見えました。彼はあそこでダブルボギー。そのとき、私には2打のリードがある、道が開けたと思いました。私自身の17番はグリーンを右に外したものの寄せワンでパー。18番はフェアウェイをキープすることだけを考え、その通りにできた。第2打は9I。少しこぼれたけど……。最終ゴールはとにかく2パットで上がることだと自分に言い聞かせました」

------そのとき、サザンヒルズの18番でショートパットを外したことを思い出しましたか?

「ええ、確かに(笑)。とにかく、最終ホールでまた3パットすることだけは避けたかった。2パットで優勝を決めて、(翌日のプレーオフに持ち越さず)会場にいる皆が家に帰れるようにしたいと思いました」

------優勝を決めた瞬間、カップに帽子を被せたポーズの意味は?

「3パットしなかった、これで終わったという意味。私は優勝しても飛び跳ねて喜んだりするタイプじゃないけど、帽子をカップに被せたときは、うれしくてたまらなかったんです」

------最終日、ミケルソンは、ギャラリーからアナタのホールバイホールを教えられていたそうですが、アナタも?

「いいえ、私の耳には、そういった情報は何も入りませんでした。でも、私がボギーを叩いたとき、『よし、これでフィルが並ぶぞ』といった声は何度か聞こえてきました。だけど、ギャラリーがフィルを応援するのは当然です。もし、この大会が南アで行なわれていたら、ギャラリーは全員、私を応援してくれたはず。そういうことには慣れていますし、別に気にもならなかった。ギャラリーは楽しんでくれれば、それでいい」

------最終日、一番ナーバスになったのは、いつ?

「1番ティに立ったときでした。3日目までは2Iでティショットしましたが、最終日は向かい風だったのでドライバーが必要だった。でも、その1番でバーディが獲れ、落ち着きました」

------勝利のキーは何だった?

「チップ&パットです。グリーンをとらえるのは至難の業でしたから、グリーン周りからパターを使うことも多かった。最終日の私のチップ&パットは最高の出来でした」

------全米オープン初勝利のわずか3年後に再び優勝できたのは、なぜだと思う?

「2勝目が1勝目よりラクだったとは思いませんが、すでに優勝したことがあるという経験と自負が私自身を落ち着かせてくれましたた。全米オープンが始まってから終わるまでの数日間、私はずっと自分にこう言い聞かせていました。『オマエは以前にも勝ったんだ。だから、もう1度勝てる』ってね。それが現実になったんです」

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