ゴルフダイジェスト出版案内> BACK9
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 5/4号
2004年更新
マスターズ13位タイでローアマに輝いた
19歳、C・ウィッテンバーグの大物ぶり
 今年のマスターズは、フィル・ミケルソンが、メジャー47回目の挑戦にして初優勝。とくに最終日のバック9を「31」という猛チャージは圧巻だった。しかし、最終日のバック9の「31」というスコア、実はもうひとり、しかもアマチュアが出していた。

 その名は、ケーシー・ウィッテンバーグ(19歳)。4日間76-72-71-69と尻上がりにスコアを伸ばし、通算イーブンパー、13位タイで来年の出場権を獲得。とくに最終日のバック9の「31」というスコアは、過去6名のアマチュアが記録していた「32」を破る、アマチュアとしてはもっとも低いスコア。バック9で4日間計2回のイーグルも、アマチュアとしては記録。しかもローアマの13位タイという成績は1962年、チャールズ・コーの9位以来の好成績とあって話題を集めた。

 試合前の練習ラウンドで彼と一緒にラウンドしたT・ウッズでさえ、95年、初のマスターズではローアマにはなっているが41位タイに終わっている。

 ウィッテンバーグ本人は「素晴らしい1週間だった」と語る一方で、アマチュアとしての記録について聞かれても、浮かれた様子も見せず「(数字は)ただ諦めずにプレーを続けた証拠、コース上では、こつこつとスコアを重ね続けること」とベテランプロのように落ち着いてコメントしている。

 マスターズ初参戦時がアマチュアだった選手には、ウッズを始め、ミケルソン、T・ワトソン、M・オメーラ、J・M・オラサバル、J・二クラスなどそうそうたる顔ぶれが揃っているだけに、ウィッテンバーグにかかる期待も大きい。

 彼は昨年の全米アマ2位で今年出場したのだが、全米のアマチュアランキングでは、昨年トップに立ち、大学入学前にこのランキングのトップに立ったのは、ウッズについで2人目というのだから、今後の期待度が高いのも当然だろう。

 本人は「今は大学(オクラハマ州立大学)に戻って、ゴルフチームでプレーすることしか考えていない」とかで、プロ入りについては予定を明らかにしていないが、来年のマスターズでは、プロとしてプレーする可能性も噂されている。

 今年はオーガスタが大改造を行って距離を伸ばして以来、初めて天候に恵まれ、グリーンの速さなどオーガスタ本来の難しさを表した試合と言われている。それだけに2つのイーグル、さらにはフェアウェイキープ率で82.1パーセントと本戦出場44名中2位の成績を出したウィッテンバーグの実力はダテではない。

 アマチュアといえば、大会前に、ゲーリー・プレーヤーが、「ミッシェル・ウィにマスターズ委員会が招待状を送れば、ゴルフ界にとって、最高の出来事になるはず」と発言して話題を集めたが、H・ジョンソン大会委員長は「参加資格さえ獲得できれば、彼女がここでプレーすることを歓迎する」と語って注目されていた。

 しかし、彼女はマスターズの出場資格基準であるワールドランク等に入れないため、招待を受けるには全米アマの1位か2位、もしくは全米パブリックリンクスに優勝するしかない。

 同世代の男子と比べれば、少なくとも今の実力は上と言われるウィ。4、5年後のマスターズで、彼女がプレーをする姿が見られるかも?

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト
ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です