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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 4/6号
2004年更新
いま、売れてるクラブは何? ボールは混戦
独走続けるゼクシオ、3代目の売行きは?
 昨年はプロギア・デュオを始めとした複合ヘッドブームの1年だったが、結局、デュオを超えるヒットは生まれなかった。今年はむしろフルチタンで反発性能を前面に出した新製品が多く、流行の波の激しさを伺わせる。では、現在はどんなクラブが人気を集めているのだろうか。

 年明けのゴルフ用品界最大の話題は、やはりリニューアルされたゼクシオの発売だ。「ウッド21万本、アイアン8万セット」とSRIスポーツは今年も高い目標を設定している。ゼクシオの発売後1カ月の出荷数ではウッド、アイアンとも2代目比で130パーセントということだが、ウッド部門では2月に発売されたマグレガーのマックテックNV3が順調に売り上げを伸ばして猛追している。

 マックテックは何と言っても機能の割に定価5万7500円(税込み)という価格が最大の武器だ。好転の兆しが見えないゴルフ用品業界においては“低価格”は何より強いアピールになる。実際、「2月だけの統計ではマックテックNV3のほうが売れている」と話すのは、二木ゴルフの営業企画課マネジャー、手塚秀樹氏。

「全体的な印象ではゼクシオが売れていますし、価格帯が違うので単純な比較はできませんが、マックテックがゼクシオを追い落とすということも十分に考えられます」(手塚氏)。

 また、3代目ゼクシオドライバーの商品としての訴求力に疑問符をつける向きもある。全4店舗中3店舗で、コンピュータ解析によって球筋をシミュレーションできる器械を備えた試打室を用意しているヤトゴルフの営業第一部部長、吉川旬一氏によると、「ほとんどのお客様が新しいゼクシオの試打を希望されますが、データ上はバックスピン量が足りずにドロップしたり、打ち出し角が足りなかったりで、飛距離につながらない方が結構いらっしゃいます。“万人向け”という点においては、先代ゼクシオの方が上だったのでは、と思います」

 この“万人向け”でないという点について、ゴルフ用品業界に詳しい片山哲朗氏は「ニューゼクシオに限らず、高反発を徹底して追求したモデルは、ボールも軟らかいものを使うことが性能を引き出すための必要条件。硬いボールを好む人には向かないし、ヘッドスピードが速い人にも相性はよくありません」と話すように、これは最近のドライバー全体に言えることだが、かつてのERCのように相性のいい人と悪い人で極端に結果が変わる傾向が強まっているようだ。

 一方、アイアン部門に目を向けると、こちらはニューゼクシオの独壇場となっている。アイアンは近年、プロのマッスルバック回帰の影響もあり、小振りでストレートネックのモデルの人気が高まっているが、その点で先代と比べるとかなりシャープな印象となったニューゼクシオの人気もうなずける。それでは今後もアイアン部門はゼクシオがリードし続けるのかというと、必ずしもそうとは言い切れないようだ。

「これまでゼクシオに対抗できるモデルがなかった、というのが実情ですが、ブリヂストンのV-iQアイアンが3月12日に発売になり、“(宮里)藍ちゃん効果”でどういう売れ行きを見せるかで、今後のアイアン市場が動いていくでしょう」(前出・手塚氏)

 また、前出の片山氏は「ウッド部門でのゼクシオの最大のライバルはマックテックであることは間違いないですから、そちらでユーザーの意識がマックテックに流れると、アイアン部門でもゼクシオは磐石ではいられなくなるという可能性はあります」と予想している。

 最後にボール部門だが、かつてのプロV1のような、圧倒的な人気商品がここ数年なかったが、今年はブリヂストンのツアーステージX-01シリーズがかなりの売れ行きを見せているようだ。

「今はほとんどのボールがウレタンカバーの多層構造ですから、どれも性能的な差別化が難しい。そういうときの選択の基準になるのが“プロが使っている”ということ。ブリヂストンは比較的プロモデルのボールも多いのに、契約プロが一斉にX-01に切り替えたというのが、大きな宣伝材料になっているようです。また、単価がダンロップより安いというのも意外に効いてますね」(前出・手塚氏)

 とは言え、プロV1シリーズも定番ボールとしてロングセラーを続けており、ボール市場は3部門の中でもっとも混沌としていると言っていいだろう。画期的な技術革新がない限り、この状態はしばらく続くかもしれない。

 不況、不況と言われながらも毎年次から次への話題があったゴルフ用品業界だが、今年はどんな1年となるのか。複合ヘッドvsフルチタンの争いに決着がつくのか、あるいは、新たな素材が開発されるのか? 興味は尽きないところだ。

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