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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 10/21号
2003年更新
69歳の選手が全米女子シニアアマで最年長
記録V、男子2部ツアーでは最年少記録V
 ゴルフの楽しさのひとつは、ハンディさえつければ老いも若きも同じフィールドで一緒にプレーできることだが、アメリカでは、このところ年齢にまつわる記録が続々生まれている。

 まずは最年長記録。全米女子シニアアマで、この試合3度目の優勝を果たしたのは、カナダ出身のマレーン・スチュアート・ストレイトさん。この試合で初めて彼女が優勝したのは、今から19年前、シニアに成り立ての1985年で、2度目は10年前の94年。と書けば、今がいくつかは想像がつくだろう。そう、なんと69歳6カ月と2日というUSGAが開催するトーナメントでの、最年長記録を樹立しているのだ。

 従来の記録は、奇しくも彼女が初めて優勝した85年に男子のシニアアマで作られたもので、ルイス・オーミックというプレーヤーの持っていた69歳4カ月と24日というもの。わずかに2カ月ほどの記録更新ということになるが、ストレイトさんの記録には“おまけ”もついている。というのも、最終日は午前に準決勝で24ホールプレーして、午後は、決勝で23ホール、合計47ホールという、この試合では、最長のホール数をこなしての勝利を勝ち取っているのだ。

 6日間で、6回のマッチプレー、プラス36ホールのストロークプレー(予選ラウンド)。「試合が終わるまで、疲れを感じてなんていられないって、いつも若い子に言っているわ」と言うストレイトさんだが、まさに疲れ知らずのスーパーおばあちゃん。彼女の名前が知られるようになったのは、1956年の全米女子アマで、ジョアン・ガンダーソン(結婚前のジョアン・カーナー)を2アンド1で破って優勝したときだ。つまり、半世紀にわたり、トップアマとして活躍しているわけで、これはもう驚異というしかないだろう。

 一方ところ変わって、米男子2部ツアーのネーションワイドツアー。先のクリストファーチャリティクラシックでは、ジェームズ・オーが、プレーオフ3ホール目でバーディを決めて、優勝を飾っている。この21歳5カ月と27日での優勝というのは、D・デュバルが93年に作った21歳9カ月というネーションワイドツアーでの最年少記録を更新する新記録。

 PGAツアーでは、古くはG・サラゼンやR・フロイド、あるいはP・ミケルソンなど20歳の年に優勝しているプレーヤーが数人いるが、考えてみれば、T・ウッズをはじめ、20、21という年齢で初優勝しているプレーヤーたちは、ほとんど大物プレーヤーに成長している

「これでやっとアメリカにとどまることができる。本当は韓国に帰って、アジアツアーでプレーをするつもりだった」と語るオーだが、将来が楽しみといえるのかもしれない。

 最後にもうひとり。こちらは直接的な年齢の記録ではないが、先のテキサスオープンに優勝したトミー・アーマーIIIだ。名手トミー・アーマーの孫も、この10月8日に44歳になるが、13年ぶりの優勝を64-62-63-65のトータル254(26アンダー)という米ツアーの最少ストローク数(72ホール)の記録で飾っているのだ。

 従来の記録は01年にM・カルカベキアがフェニックスオープンで作った256。このカルカベキアの記録は、48年前に作られた257という記録を破って作られたもので、それをさらに2ストローク下回っているのだから特筆すべき記録といえるだろう。アーマーの第3ラウンドまでの54ホールも、96年にJ・クックが作った189とタイ記録。それを43歳のプレーヤーが作ったのだから、驚きとしかいいようがない。

 米ツアーでは、これで4週連続40代プレーヤーが勝ち星を挙げていることになるが、努力さえ続けていれば報われるときが必ずあるということか。いずれにしても、ゴルフは年齢に関係なく楽しめるスポーツであることは、こうした記録が証明している?

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