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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 6/17号
2003年更新
今季女子ツアーは上位選手が"不動包囲網"
次々に「今年は賞金女王狙います!」
 国内女子ツアーは今季7戦目の中京テレビブリヂストンレディスで勝った不動裕理が早くも2勝目。が、ここ3年と違い、不動はまだ“定位置”の賞金ランクトップの座を奪回できずにいる。第7戦を終えての賞金ランクは1位がク・オッキ、2位不動、3位イ・チヒ、4位コウ・ウスン、5位藤井かすみの順。この上位5選手のうち、なんと4人が早くも『賞金女王奪取宣言』をブチ上げている。今季のマネークイーンレースは、いつになく熱くなりそうだ。

 開幕戦でいきなり4年連続賞金女王を目指す不動が優勝し、「今年もまた不動の天下」かとと思われた矢先、第2戦、第3戦でイが2週連続V。あっという間に不動からトップの座を奪った。すると第4戦では昨年ランク2位の藤井が勝ち、イに肉迫。さらに今季最高額賞金大会の第6戦でクが勝利、一気に首位に躍り出た。

 これまでの国内女子ツアーといえば“大和撫子的なつつましさ?”からか、賞金女王の話題には「それはシーズン終盤になってから考えます」という返事が定番。ここ数年を見ても8月、9月になってシーズン3勝目、4勝目を挙げた選手が「ここまで来たら狙います」といった言葉を初めて口にする、という流れが通例だった。昨年も藤井が年明けから「目標は1億、3勝、賞金女王」と宣言した以外は “女王奪取発言”はないままシーズン後半へ。最後までもつれた女王争いだっただけに、トップを守った不動からは最終戦終了まで自信のある台詞は出てこなかった。

 だが、今季はそんな状況が急変している。まず、例年どんなに勢いのあった年でも、夏場までは“女王宣言”しなかった不動が、開幕V時に「開幕戦で優勝できて私は一番ラッキーな人間。このままこの位置でシーズン最後まで行きたい。今年は賞金女王を目指したいと思います」と珍しく宣言。もちろん、それ以前に藤井は「今年は『2億、10勝』で賞金女王」と大風呂敷を広げ、さらに遡ると、昨年の最終戦でメジャー大会2連勝を果たし賞金ランク3位に食い込んだコウが「これで来年は賞金女王を狙います。さっき『不動ちゃんはもう3年でいいから。来年は私だよ』って本人に言っておきました」と早々にレースの火を焚きつけている。

「日本で賞金ランク5位に入るのが目標。いつかは賞金女王にもなりたいけど、自分自身の中ではまだまだという気持ち」とあくまでも控えめなイだけは違うが、日本ツアー通算22勝目を挙げたベテランのクは、開幕戦時に「今年は体の調子もすごぶるいい。たくさん優勝したいし、パットさえよければ不動さんにも負けない自信はあります。賞金女王は私の毎年の目標」と話し、「最高額大会での優勝はすごく大きい。これで今年は賞金女王の確率、高いですね」と、今季は自らにハッパをかけるような強気発言を繰り返す。

 不動が今季2勝目の優勝インタビューの後、「今年はすごいですよね。オッキさんにコウさん、藤井さんと、みんなが女王宣言ですもんね~。えっ? 私も開幕戦で宣言した? あ、そうでしたっけ」と、まるで他人事のように楽しそうに話していたが、確かに各選手のライバル心はメラメラ。

 このまま行けば、三つ巴、四つ巴? 以上の面白い女王争いが展開されそうだ。ちなみに、今季のLPGAの選手スローガンは『より熱く、より華やかに』だとか。

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