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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 4/22号
2003年更新
長期休養で心配された谷口、病名は血管腫
マスターズ出発前に現在の体調などを説明
 体調不良で昨年終盤以来、試合から離れている昨年の賞金王、谷口徹(35)が今週開催のメジャー第一戦、マスターズで自身の今季“開幕戦”を迎える。

 昨年11月末、まだ賞金王が確定する前の時点で、体調不良を理由にシーズン最後の大事な2試合を突如欠場、緊急入院した谷口。結果的には無事、初の賞金王に輝いたものの、その後も体調は思わしくないようで、今年に入って2月上旬、西海岸で開催の米ツアー3試合に出場すべく渡米するも、試合直前にやはり体調不良でキャンセル、急遽帰国した。それに加え、顔面痙攣、呼吸困難などの症状から、一部では“危篤説”すら流れるほどで、その病状が心配されていた。実際、本人が公の席に姿を現したのは昨年12月9日の年間表彰式一度きりだった。

 その谷口が先週5日、オーガスタに向かう成田空港で約4カ月ぶりに元気そうな姿を見せて会見を開いた。まず「健康上の理由でファンや関係者の皆様に大変ご迷惑をおかけしたことをお詫びします」と謝罪した上で、「この間、表立った場所に姿を現さなかったこともあって、憶測や噂が飛び交い、不本意な報道があり精神的にダメージを受けた。その誤解を解き、気持ちよくマスターズに向かいたい」として、まず自らの健康状態に関し初めて口を開いた。

 要約すると、“昨年のダンロップフェニックス以後、いくつかの病院で診察を受けたが、いずれも病名は『血管種』との診断で、周りで思われているような悪性の腫瘍ではない。医者からは一応薬は飲んでおいたほうがいいと言われ、日常生活はもちろんゴルフをするにもまったく支障はない。ただこれまで病気をしたことがなかったので、ショックでナーバスになり、肉体と精神のバランスを崩した。精神的なカウンセリング治療を受けたり精神面のリハビリを続けていた”ということで、以下は記者団との一問一答。

------血管種という病気は?

「大した病気でないと言われても、そういう病気があるということが気持ち悪いですね。詳しい場所はわからないけど、左のこの辺(と頭を指す)だそうです。でも、手術の必要もないし、薬は軽めのものを一応飲んでますが、食事も前と変わらないし、運動の制限もありません」

------病名はいつ診断された?

「鹿児島で最初に入院したときですけど、病名を言わなかったのは、そもそも手術するわけでもなく公表するほどの悪い病気じゃなかったから。入院したといってもそのほうが検査しやすいからというだけ。それにマスコミへの不信感もあった。中には死亡説とか、再起不能といった憶測記事まで出たり……」

------今の体やゴルフの調子は?

(米国に)行くのは多少不安はある。時差があるから、向こう行って体調がどうなるか……。2月に行ったときも原因はわからないけど、足がダルくなったし。できれば国内の試合で慣らしてから行きたかった」

------球を打つ練習を始めたのはいつ頃から?

「2月にアメリカ行く前にちょっと打ったかな。あんまり練習したいと思わなかったし。丸1カ月以上は球を打たなかった。家でたまに素振りするくらい。それだけゴルフしなかったなんてことは今までなかったけど、今年はスローでいいやと」

------最近はラウンドしたか?

「この2週間でも6~7ラウンドしてるし、ゴルフの調子自体は去年よりむしろいいかなと思っている。でも、心配なのは肝心なゲーム勘。だから今週は変な期待もないし、自分にとってはゴルフの復帰戦。高い目標も設定せず、初日1番ティに立てればいいなと思ってます」

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