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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 1/21号
2003年更新
Qスクールを2位で突破、今季米シニアに
挑戦する欧州賞金王・海老原に抱負を聞く
 昨年は海外のシニアツアーで日本人が大活躍。中でも海老原清治(52)は欧州シニツアーで3勝を挙げ、賞金王にまで輝いた。その海老原が今年は米シニアツアー(今年からチャンピオンズツアーと改称)に参戦。その意気込みを語ってもらった。

------昨年の米シニアツアーQスクールは2位での合格でした。

「99年に受けた時は不合格だったんだけど、今回も同じコースだったのが幸いしました。99年は190~200ヤードの距離を手こずったのを覚えていて、今回はキャリーでちょうどその距離を打てる7番ウッドを作り持っていったんですよ。そのクラブを第2打で使うホールが2つあり、4日間で8回使い、ボギーなしのバーディ1回という結果を出せたのが大きかった」

------1年前には、欧州に専念すると言っていたが。

「欧州に挑戦して3年経って、ようやく慣れてきたのにまたアメリカでイチから始めるということに不安もあったけど、昨年、賞金王になったことで、やっぱり責任感というか挑戦しないと失礼だという意識がありました。もともとゴルフ界の頂点であるアメリカでやりたいという気持ちはありましたしね」

------そもそも、海外出ようと思ったきっかけは青木功さんをやっつけようって思ったからとか。

「やっつけるなんておこがましいけど、現役のときは青木さんにはかなわなかった。でも50歳になった当時『今なら57歳の青木さんに勝てるかもしれないな』と思ったんですよ。そのときは、Qスクールに通らなくて実現できなかったけど、今回ようやく同じ土俵に立つことができた。もっとも青木さんとは昨年、日本で2試合やって2回とも負けちゃいまいたから、まだまだかないませんよ」

------来年はその青木さんと行動を共にする?

「ええ、青木さんから『緒戦はフロリダだからホテル取っとくぞ』って連絡があって、有り難いことです。青木さんにはもうすでにいろいろなことを教えてもらっていますよ。例えば、向こうのシニアはトップ選手以外は水曜と木曜の2回プロアマがあるから、練習は火曜日にしっかりやっておけとかね」

------欧州と米国のゴルフの違いは?

「一番違うのはアプローチでしょうね。ヨーロッパは自然の地形を活かしたコースで、グリーン周りは割合と平坦だし地面が硬いので、とにかく転がしを多用する。アメリカは傾斜がきついグリーンのピンを狙っていかないといけないし、グリーン前にトラップが多い。地面が柔らかいからとにかく上げるアプローチが多くなる。3年間でせっかく覚えた転がしがあまり使えないと思うとガッカリですよ(笑)

------3年間の欧州ツアーを通して英会話と海外の食事の方はだいぶ慣れた?

「いやいや、英語は食事の注文や飛行機とかの予約は出きるようになりましたが、飛行機の発着が変更したりすると、アナウンスが分からないから大変です。食事は体が疲れたときはやっぱりご飯ですよ。アメリカへも炊飯器を持っていきます」

------今回は欧州の代表としての参戦なのか、それとも日本人としての挑戦なのか?

「Qスクールを受けたときは、『アイツはヨーロッパの賞金王だ』という目で見られていたので意識したけど、今は日本も欧州もないですね。でも、欧州で3年間築いたもののためにも、通った年にシード落ちということだけは避けたいですね」

------参戦の日程は?

「今年は日・米・欧全てのシニアツアーのシード権があるので、どうやって日程を調整するか、嬉しい悩みです。でも、最優先は米ツアー。とにかくフル参戦するつもりで頑張ります。初戦は2月のロイヤルカリビアンになりそうです」

------今回も、奥さんと一緒の挑戦になりますか?

「もちろんです。僕の海外挑戦は、現役中に家を空けて子育てを任せっ放しにしたカアちゃんへのお礼を兼ねたものです。それに独りで海外で試合するなんて寂しいことはできませんよ」

*


 今年は、米シニアツアーを舞台に青木と海老原の優勝争いという夢の実現を期待したいものだ。

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