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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 7/2号
2002年更新
「現時点で0.86超えるクラブまだない」
USGAの回答を疑問視する声も……
 全米オープンの会場で開催されるUSGAの記者会見は、年に一度の公式発表の場でもある。過去この会見では、大会自体よりも用品問題が話題となることが多かった。当然、今年は5月に発表された反発係数問題におけるR&Aとの合意問題が話題になると思われたのだが。

 ところが、今年は昨年の同時多発テロでの犠牲者の家族やニューヨーク消防局を招いての式典に変身。その後、簡単な記者会見が行われたが、わずかに大会に関する質問にとどまり、早々にお開きになってしまった。

 会見には、USGAのD・ラギー技術部長も姿を見せないという有様で、会見後にD・フェイ事務局長に、まだ懸案になっている用品問題があるのではと聞いても「日本メーカーのクラブで反発係数が0.86を超えるドライバーがあるって? それに関しては、私たちの問題ではなくて、(JGAの上部組織である)R&Aに聞くべきだ。しかし、USGAとしては、R&Aがすでに認可を出している、いないにかかわらず、来年からは反発係数が0.86を超えるドライバーは一切禁止にする考えに変わりはない」と、すでに0.86という数字が決定事項で、妥協の余地がない旨を示唆している。

 ラギー氏に聞いても、「反発係数が0.86を超えるクラブは、少なくとも現時点ではUSGAに提出されていない。テストそのものは、そう時間がかかるものではなく、提出されれば、1カ月、早ければ2~3週間でメーカーに結果を伝えることができるはず」と答えるのみ。

 一方、0.86超を謳ったドライバー「オノフ」を発売するダイワ精工では、「5月18日にUSGAに送っていますが、まだ現時点(6月14日)で、結果は頂いておりません。反発係数は、何回か測った平均値ですし多少の誤差はあると思いますが、弊社の測定値では0.875でいくら誤差の分を差し引いても0.86を下回ることはあり得ないはず。通常、こういった問題では、USGAからの答えは早いのですが、今回ばかりは、先方も困惑しているのでは」(ゴルフ営業部)と話している。

 おそらくダイワに限らず0.86超を公表しているドライバーを販売しているメーカーは皆同じだろうが、USGAに0.86以内と認定されれば、“ルール適合”となってうれしい半面、自社測定値より低い数値を出されては納得いかないのだろう。かといって0.86以上とされ、違反クラブと認定されてしまっても、これまた困るといった複雑な状況なのだ。USGAの“まだ、0.86を超えるクラブは提出されていない”とする今回の対応について事情通の関係者はこう話す。

「USGAとしては、一度0.86と発表した数値を覆すわけにはいかない。かといってR&Aがすでに承認し、販売されているクラブを後から違反としてしまっては、R&Aへの訴訟問題にもなりかねない。そこで、“測定した結果、すべてのクラブが0.86以内だった”とするしかないのでは。もし測定した結果、0.86を超えるクラブがあったのなら、きちっと公表した上で、R&A承認済みのクラブは特例で認める、というのが筋だと思うのですが」

 USGAの実際の測定値はどうなのか? メーカーからのヒアリング期間である7月15日をすぎ、正式な発表がなされるまで真相は藪の中のようだ。

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