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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 5/21号
2002年更新
日東興業の次はスポーツ振興、外資GSが
買収へ名乗り、国内最大手グループ誕生へ
 今年2月に会社更生法を申請して事実上倒産したスポーツ振興の再建スポンサーに、同じく再建中である日東興業のスポンサーである米大手投資銀行、ゴールドマン・サックス・グループ(以下GS)が名乗りを挙げたようだ。正式に実現すれば西武グループを抜いて、国内最大のゴルフ場グループが誕生することになる。

 GSは昨年暮れに国内30コースを展開する日東興業グループのスポンサーになったばかり。これに国内30コース、海外6コースを経営するスポーツ振興のスポンサーになれば、合計60コースとなり、現在44コースの西武グループを抜いて一躍国内最大のゴルフ場グループを傘下に収めることになる。

 そうなれば業界に与える影響は小さくないと思われる。そこでスポーツ振興に事実を確認をすると、「一切コメントできません」との返事だが、周辺に話を聞くと、GS主導による新しい組織作りがすでに始まっていることは確かなようだ。

 その場合だが、保全管財人である田原睦夫弁護士は当初から「会員のプレー権は保護する方向で」スポンサー探しをすると発言しており、この面での会員の権利は守られそうだ。一方、預託金債権は大幅カットが避けられないだろうが、比較的少額のコースが多いので、結局会社側の提示に沿った更生計画に落ち着くと見られている。

 問題はそれで再建が可能なのかという点だが、先輩格!? に当たる日東興業の某コース関係者は、「現在、全コースが年中無休で営業し、いずれも集客アップ。休日はキャンセル待ちも多く、嬉しい悲鳴をあげている状況です」と営業の順調ぶりを明かす。それでいて、会員のスタート枠もほぼ確保されているので、会員からの苦情はまったくないという。

 その一方で、コストの大胆な見直しが図られており、ほとんどのコースが従来のキャディ制を廃止。乗用カートのコースに生まれ変わっている。さらに、外資ならではのシビアなコストカットが進んでおり、あらゆる面での経費の見直しが続けられている。その結果、多くのコースでいい決算内容になりそうだという。

 ならば、スポーツ振興の各ゴルフ場も同じように健全再建が実現されるのだろうか?「日東興業の再建でいい手ごたえを得てのことでしょうが、スポーツ振興の場合、大厚木CCなど一部を除けば、全体に大都市圏から距離があり集客力の弱いコースが多いので、前途は多難。まずはお手並み拝見といったところですね」とあるゴルフ場アナリストは分析する。

 ゴルフ場の9割が赤字経営を強いられている今、日東興業のようにはいかないだろうというのだ。また、「GSはゴルフ場の資産価値を高めて、最終的に転売し、利益を得るのが目的でしょう。そのため早急な経営健全化の道を進むと思いますが、日本の経営や雇用の風土と大きな軋轢を生まないかも注目されます」(前出アナリスト)

 中でも、コストを下げるため、いずれは競争入札でアウトソーシングになるだろうコース管理には不安がある。予算の削減が、徐々にメンテナンスの低下につながる恐れがあるからだ。

 外資の大胆でドライな手法が、ゴルフ場経営にも通用するのか、早くも正念場を迎えることになるのかもしれない。

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