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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 4/16号
2002年更新
三方一両得!? 日本とアジアのツアーが
初めて共催する「沖縄・アジアOP」とは?
 日本ゴルフツアー機構(JGTO)とアジアンPGAは先週、「復帰30周年記念 沖縄・アジアオープン(仮称)」の共同開催を発表。日本のツアーとアジアのツアーが初めて共同で主管する画期的なトーナメントだ。今年の暮れ、12月19~22日という開催時期に首を傾げる関係者も多かったが、よくよく話を聞けば、JGTO、アジアンPGA、そして開催地の沖縄県が“三方一両得!?”------最高の落とし所が見つかったようだ。

 同大会は、日本ツアーを主宰するJGTOとアジアンPGAツアーを主宰するアジアンPGAの共同主管で行われ、選手も双方から約半々が出場。日本では通常の国内ツアー競技とは異質の扱いを受けるため、すでに決まっている通り、国内ツアー最終戦は12月第一週の日本シリーズであることに変わりはなく、また、この大会が来季の開幕戦になるということでもない。

 では、賞金ランクに加算されないいわゆる後援競技なのかというとそうでもない。これまでの4大メジャーやWGCシリーズの賞金同様、翌年の賞金ランクに、しかも、出場義務試合数(16試合)に達した選手に限って後で加算するという方式だ。

 そもそもなぜ、この大会が開催される運びとなったのか?

 山中博史JGTO競技・国際ディレクターが詳しく説明してくれたが、「JGTOの立ち上げ(98年)以来、日本が世界を相手にしていくためにも、またアジアをリードしていくためにも、今後は2つ以上のツアーで共同開催の試合を行ったほうがいいという話は出ていました。いろいろな国の選手と戦うことでレベルアップもするし、メディアを通じて日本の試合を世界中に発信していければ、スポンサーにもプラスでしょう」というのが基本的なスタンス。ちなみに同大会はアジア、欧州諸国へもアジアンPGAツアーを通じてテレビ中継されるだけに、「現在も交渉中」という冠スポンサー探しもやりやすいのでは。

 それに諸事情が重なった。すでに欧州、豪州などと共同主管の大会を活発に行っているアジアンPGAツアーにしてみても、距離的に近い日本で賞金総額1億円(予定)という、アジアンPGAツアーの平均の約3倍の賞金額の試合を行うことの意味は大きく「日本とアジアのツアーは、これでより強い結びつきができた。共同主管として招いて頂いてとても嬉しい」(アジアンPGAツアーエグゼクティブディレクターのラムラン・ダト・ハルン氏)と大歓迎だ。

 また、コースは未定ながら沖縄県での開催はすでに決定。ツアー最終戦として親しまれてきた沖縄オープンは、冬でも暖かい沖縄をPRすべく12月開催にこだわってきたが、あくまで日本シリーズを最終戦とするJGTOと日程調整がつかず昨年は試合が開催されなかった。そんな背景もあり、「沖縄でゴルフの大会を催して頂きたいと多くの関係者の方にこれまで働きかけてきた」(沖縄観光コンベンションビューロー会長、稲嶺惠一沖縄県知事)と、こちらも大歓迎の様子。

 日本ツアーとしても、共同主管として特別扱いすることで、この時期の開催にもかかわらず、最終戦の日本シリーズと来季の開幕戦のどちらの立場も脅かすことがないため、安心して行うことができるイベントとなる。

 JGTO島田幸作チェアマンも「八方丸く収まった? 本当にそうですわ。これからはもっともっといろいろやっていきます」と1年以上にわたって暖められてきた大会の開催決定にホッとした表情も見せる。

 出場選手は日本、アジアの両ツアーから60人づつ(出場資格などの詳細は4月中をめどに決定)、他に推薦で12人の出場を予定。世界6大ツアーの中で今年最後の試合となるため、そこまでのワールドランク50位の資格に与えられる翌年のマスターズ出場をもくろむ選手が世界中から集まる可能性もある。

「他にもアジアンPGAと数試合検討しているほか、豪州ツアーをはじめ、南アフリカツアー、欧州ツアーなどとの共同主管の大会も水面下で話が進んでいます」(前出・山中氏)と言うが、今年限りの開催でなく、継続的な開催を考えているという同大会は、新しいツアーのあり方、今後の道筋を考えていく上で大切な試金石となる。

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