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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 1/1号
2002年更新
PGAツアーのコミッショナーの年収は
6億円超、米ゴルフ関連団体役員で断トツ
 米ゴルフダイジェスト誌の12月号に米ゴルフ団体の役員たち、トップ13名の年収が掲載されたが、米PGAツアーのコミッショナー、T・フィンチェム氏の年収が、断トツの1位。世界中のゴルフ関係者の間で話題となっている。

 これは米国税局の資料を元にリサーチ会社が発表したものだが、フィンチェム氏の99年の年収はなんと510万ドル。日本円で約6億3000万円。それに対し、LPGAのコミッショナー、タイ・ボウトー氏の年収は24万4459ドル、約3000万円強。男女ツアーのトップの年収差が20倍もあることで、その格差に驚きの声が上がっているというわけだ。

 もちろん、フィンチェム氏のの給与が高すぎるのではという声が多いのだが、選手の中には「数百億円の売上げを計上する企業のトップの収入と比較しても、ツアー自体の規模がこれだけ大きくなったことを考えればこれくらいは当然」(B・ファクソン)、「彼の功績をを考えれば、安すぎるくらい」(S・ホーク)といったように、その高収入は当然という意見もある。

 また、他のスポーツ団体のトップと比較しても、たとえばアメリカンフットボール(NFL)のコミッショナー、P・タグリアブー氏は860万ドル、バスケットボール(NBA)のD・スターン会長は900万ドルと、フィンチェム氏の給与が一概に高すぎるともいえないのだ。

 しかし、NFLが8年間で176億ドル、NBAは5年間で26億ドルという巨額のテレビ放映権契約を結んでいるのに対し、PGAツアーは4年間で8億5000万ドル。それらを考慮すると、ちょっと高すぎるのではという声もあるということだ。しかも、他のスポーツ団体のトップには、チームのオーナーがなることが多いが、PGAのコミッショナーは、いわばプレーヤーたちがオーナーの雇われ社長。にもかかわらず、同じ99年に8勝したT・ウッズの獲得賞金には150万ドル及ばないが、賞金ランク2位だったD・デュバルよりも多いのだから、陰で批判の声が出てもおかしくないはず。

 もっとも、フィンチェム氏の510万ドルの年収のうち、サラリーは225万ドルほどで、ボーナスや年金の積み立て金(163万ドル)なども含まれている一方、選手たちには、メーカーとの契約金収入などもあるから、実際に手にする金額は、トップの選手たちには及ばない。それだけに選手側からは表だった批判が聞かれないのかもしれない。

 それより米国ゴルフ協会(USGA)のD・フェイ専務理事の42万ドルやPGAオブ・アメリカのCEO、J・オートリー氏の82万ドルとは、収入がヒト桁違い、さらにトップ13人中8人がPGAツアー関係者というから、内部からというより、外部から羨望を含めた批判と驚きの声が聞こえる。

 ちなみこの前の98年でも、フィンチェム氏がトップで257万ドル強とわずか1年で2倍近くにアップしていることになる。逆にLPGAでは、98年はJ・リッツ前コミッショナーが約49万ドルの年収だったのだから、1年間で半減したことになる。そういえば、タイガー・ウッズがプロ入りした96年のフィンチェム氏の年収は140万ドル(サラリー75万ドル、ボーナス65万ドル)。わずか4年間で3倍。これも皆タイガー人気のお陰ということか……。

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